弔電のマナー|気持ちを伝えるための基本と注意点
葬儀に参列できない時、遠方からでも故人への哀悼の意とご遺族への慰めの気持ちを伝える手段として「弔電(ちょうでん)」があります。弔電は、ただ送れば良いというものではなく、いくつかのマナーと注意点があります。
弔電を送るタイミングと送り先
弔電は、お通夜が始まる前に届くように手配するのが基本です。遅くとも告別式の開式前には届くようにしましょう。葬儀社や斎場へ直接送るのが一般的ですが、事前に葬儀の場所と日時、喪主の名前を確認しておくことが重要です(自宅葬の場合は、喪主の自宅へ送ります)。
弔電の文例と避けるべき言葉
弔電の文面は、故人への敬意とご遺族への配慮を込めて、簡潔にまとめましょう。
- 一般的な文例:
- 「〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。安らかなご永眠をお祈りいたします。」
- 「この度の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」
- 避けるべき言葉(忌み言葉・重ね言葉):
- 「重ね重ね」「度々」「追って」など、不幸が重なることを連想させる言葉。
- 「死亡」「死去」など、直接的な表現(「ご逝去」「ご永眠」などを用いる)。
- 宗教・宗派によって不適切な言葉(例:仏式以外で「ご冥福をお祈りいたします」は避ける)。
弔電の送り方と料金
弔電は、NTTの電報サービス「D-MAIL」や、インターネットの電報サービスなどで手配できます。台紙の種類や文字数によって料金が異なります。急ぎの場合は、インターネットでの申し込みが便利です。
供花のマナー|故人への想いを込める選び方と手配
供花(きょうか・くげ)は、故人の霊を慰め、祭壇を飾るために贈る花です。弔電と同様に、故人への想いを伝える大切な手段となります。
供花を送るタイミングと手配方法
供花も弔電と同様に、お通夜が始まる前、遅くとも告別式の開式前には届くように手配しましょう。葬儀社や斎場に直接手配を依頼するのが一般的です。個人で手配する場合は、葬儀社に連絡を取り、供花の受け入れが可能か、指定の業者があるかなどを確認しましょう。
供花の種類と相場
供花は、故人の宗派や地域の慣習によって適した種類が異なります。
- 一般的な供花:
- 菊、ユリ、カーネーションなど、白を基調とした落ち着いた色の花が選ばれます。
- 洋花の場合は、トルコギキョウやリンドウなども用いられます。
- 相場:
- 一基あたり10,000円~30,000円程度が目安です。
- 連名で贈る場合は、一人あたりの負担額を調整しましょう。
供花の名札の書き方と注意点
供花には、誰からの供花かを示す「名札」をつけます。
- 個人で贈る場合:「〇〇(氏名)」
- 夫婦連名の場合:「〇〇(夫の氏名) 〇〇(妻の氏名)」または「〇〇家」
- 会社として贈る場合:「会社名 役職名 氏名」
- 友人一同の場合:「友人一同」または「有志一同」
名札は、故人との関係性を明確にし、ご遺族が確認しやすいように記載しましょう。
弔電・供花を贈る際の宗派別の注意点
弔電や供花は、故人の宗派によってマナーが異なります。事前に宗派を確認し、失礼のないように配慮しましょう。
仏式の場合
仏式では、弔電の文面に「ご冥福をお祈りいたします」という言葉を用いるのが一般的です。供花は、菊やユリなどの和花がよく用いられます。
神式の場合
神式では、弔電の文面に「ご冥福をお祈りいたします」は用いません。「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」などが適切です。供花は、菊やユリなどの和花が一般的ですが、榊(さかき)を用いることもあります。
キリスト教式の場合
キリスト教式では、弔電の文面に「安らかなご永眠をお祈りいたします」などが適切です。「ご冥福をお祈りいたします」は用いません。供花は、白いユリやカーネーションなどの洋花が一般的です。
弔電・供花に関するよくある質問
弔電や供花について、よくある疑問をまとめました。
- Q1:弔電と供花、両方送るべきですか?
A1: どちらか一方でも問題ありません。故人やご遺族との関係性、ご自身の状況に合わせて判断しましょう。 - Q2:香典と弔電・供花は別物ですか?
A2: はい、別物です。香典は現金で渡すもの、弔電はメッセージ、供花は花を贈るものです。参列する場合は香典を、参列できない場合は弔電や供花を贈ることが多いです。 - Q3:連名で弔電や供花を送る場合、どうすればいいですか?
A3: 連名で送る場合は、代表者の氏名を記載し、その後に「他一同」や「有志一同」と記載するか、全員の氏名を記載します。人数が多い場合は代表者名のみにするなど、見やすさを考慮しましょう。
