はじめに:葬儀での手荷物・コート、なぜマナーが重要?
葬儀における身だしなみとマナーの基本
故人を偲び、ご遺族に寄り添う葬儀の場では、細やかな配慮が求められます。
服装はもちろんのこと、意外と見落とされがちなのが「手荷物」や「コート」の扱いです。
スマートな振る舞いを心がけることで、あなた自身も落ち着いて故人との最期の時間を過ごせるでしょう。
手荷物・コートが与える印象とは?
葬儀会場で、手荷物をどこに置くか迷ったり、コートをどう扱えば良いか分からず慌ててしまったりする姿は、残念ながらあまり良い印象を与えません。
また、通路を塞いだり、他の方の迷惑になったりすることも考えられます。
適切な場所にスマートに置くことで、周囲への配慮を示し、洗練された大人のマナーを実践することができます。
葬儀会場到着から退場まで!手荷物・コートのスマートな扱い方
会場に入る前:コートは脱ぐのが基本
葬儀会場に到着したら、建物に入る前にコートや上着は脱ぐのが基本マナーです。
これは、屋外の塵や埃を室内に持ち込まないという配慮と、故人への敬意を示す意味合いがあります。
特に冬場は忘れがちですが、玄関先やロビーで落ち着いて脱ぎ、腕にかけて持ち運びましょう。
受付での手荷物・コートの置き場所
受付では、記帳や香典の受け渡しで両手がふさがるため、手荷物やコートの置き場所に困ることがあります。
- コート:脱いだコートは、たたんで腕にかけるか、小さくまとめて片手で持ちます。受付台の上に置くのは避けましょう。
- 手荷物:バッグは肩にかけるか、足元に一時的に置かせてもらうのが良いでしょう。受付の方に「少々失礼いたします」と一言添えるとより丁寧です。
スムーズな流れを妨げないよう、手早く済ませることを心がけてください。
式場内での手荷物・コートの扱い
式場内に入ったら、手荷物やコートはさらに慎重に扱います。
椅子に座る際の注意点
着席する際は、コートを椅子の背もたれにかけるのは避けましょう。
- たたんで膝の上:コートは裏返しにしてたたんだ後、膝の上に置くのが最も丁寧な方法です。裏返すのは、屋外の塵を室内に落とさないためです。
- 椅子の下:膝の上に置くのが難しい場合は、椅子の真下の足元に置かせてもらいましょう。この際も、通路の邪魔にならないよう、コンパクトにまとめることが重要です。
バッグも同様に、膝の上か足元に置きます。
焼香時のスマートな所作
焼香の際は、手荷物やコートを持ったまま移動するのは避けましょう。
- 着席したまま:焼香の順番が来たら、手荷物やコートは座っていた椅子の上か、足元に置いたままにしておきます。
- スマートに移動:身軽な状態で焼香台へ向かい、滞りなく済ませましょう。
焼香の列に並ぶ際も、荷物が他の方の迷惑にならないよう注意が必要です。
クロークや荷物置き場の活用術
葬儀会場によっては、クロークや荷物置き場が用意されている場合があります。
- 積極的に利用:これらが用意されている場合は、積極的に利用しましょう。特に大きな荷物や、長時間滞在する場合は便利です。
- 貴重品は手元に:ただし、財布や携帯電話などの貴重品は必ず手元に持っておくようにしてください。
利用の際は、会場スタッフの指示に従い、スムーズな出し入れを心がけましょう。
【男女別】葬儀にふさわしい手荷物・コートの選び方と注意点
女性の手荷物:小さめバッグが基本
女性のバッグは、黒を基調とした布製または革製のシンプルなデザインを選びましょう。
光沢のある素材や派手な装飾は避けるのがマナーです。
サイズは、必要最低限のものが収まる小さめが理想的です。
バッグの中身は最小限に
バッグの中には、香典、数珠、ハンカチ、ティッシュ、財布など、葬儀に必要なものだけを入れ、余計なものは持ち込まないようにしましょう。
化粧品なども、必要最低限に留め、派手なメイク直しは控えます。
男性の手荷物:手ぶら、または小型のセカンドバッグ
男性は基本的に手ぶらが望ましいとされています。
もし荷物がある場合は、黒のセカンドバッグやクラッチバッグなど、小型でシンプルなものを選びましょう。
ビジネスバッグやカジュアルなリュックサックなどは不適切です。
コートの選び方:色・素材・デザインのポイント
コートは、黒、濃紺、グレーなどの地味な色を選びます。
素材は、ウールやカシミヤなどの落ち着いたものが適しています。
ファー付きや派手な柄、カジュアルなダウンジャケットなどは避け、シンプルなデザインを選びましょう。
裏地が派手な色の場合も、脱いで裏返しにするなどの配慮が必要です。
もしもの時のQ&A:こんな時どうする?
荷物が多くなってしまったら?
やむを得ず荷物が多くなってしまった場合は、会場のスタッフに相談し、指示を仰ぎましょう。
無理に持ち込もうとせず、クロークの利用や、一時的な預かりが可能か尋ねてみてください。
ただし、基本的には最小限に抑えるのがマナーです。
雨の日の傘の扱い方
雨の日は傘を持参しますが、会場内では水滴が落ちないよう注意が必要です。
- 傘立ての利用:会場に傘立てがあれば、そこに置かせてもらいましょう。
- 水滴対策:傘立てがない場合は、ビニール袋に入れて水滴が漏れないようにし、手荷物と一緒に足元に置くか、クロークに預けます。
他の方の衣類や床を濡らさないよう、細心の注意を払いましょう。
忘れ物をしてしまったら?
もし忘れ物をしてしまった場合は、すぐに会場のスタッフに声をかけましょう。
後日連絡する場合は、葬儀社や斎場に問い合わせてみてください。
ただし、貴重品は自己管理が基本です。
まとめ:スマートな振る舞いで故人を偲ぶ
葬儀での手荷物やコートの扱いは、故人への最後の敬意と、ご遺族への心遣いを表す大切なマナーです。
事前に正しい知識を身につけておくことで、いざという時も慌てずに、落ち着いて参列することができます。
今回ご紹介したポイントを参考に、スマートな振る舞いで故人を偲び、心穏やかに葬儀に臨んでください。
