死亡確認からエンゼルケアまで、心と手続きの道しるべ

死亡確認からエンゼルケアまで 危篤・臨終

1. はじめに:予期せぬ時、心と向き合うために

1.1. この記事でわかること:別れの直後に必要な知識

大切な人が亡くなった時、深い悲しみの中で、何をすれば良いのか分からなくなるのは当然です。この記事では、死亡確認、死亡診断書の取得、エンゼルケアといった、別れの直後に必要となる知識をわかりやすく解説します。

1.2. 心の準備:悲しみに寄り添うということ

まずは、ご自身の心の状態を大切にしてください。無理に冷静になろうとするのではなく、悲しみを認め、受け入れることが大切です。深い悲しみの中では、判断力が鈍ってしまうのは当然です。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。

2. 死亡確認:医師の役割と家族の心得

2.1. 死亡確認とは?:生命の終焉を告げる瞬間

2.1.1. 死亡の定義:医学的な視点から

医学的な視点では、死亡とは心臓、呼吸、脳の機能が停止し、回復の見込みがない状態を指します。

2.1.2. 死亡確認を行うのは誰?:医師の責任

死亡確認は、医師が行うことが法律で定められています。ご自宅の場合は、かかりつけ医、または救急隊員が医師を呼び、看取りと診断の有無により警察で検案が行われます。

2.2. 死亡確認の流れ:何が行われるのか?

2.2.1. 瞳孔の確認:光への反応

医師は、まず瞳孔の反応を確認します。光を当てても瞳孔が収縮しない場合、脳の機能が停止している可能性が高いと判断されます。

2.2.2. 心音の聴診:鼓動の停止

聴診器を使って心音を聴診します。心臓の鼓動が確認できない場合、心臓が停止していると判断されます。

2.2.3. 呼吸の確認:息遣いの有無

呼吸の有無を確認します。胸の動きや、呼吸音がない場合、呼吸が停止していると判断されます。

2.3. 死亡確認後の家族の心得:冷静さを保つために

2.3.1. 深呼吸:心を落ち着かせる

死亡確認を受けたとき、できるなら、まずは深呼吸をして、なるべく心を落ち着かせられると良いでしょう。あくまでできるならです。取り乱している親族がいた場合に、自分に少しでも余裕があれば、寄り添って一緒に悲しみを分かち合えるのが良いでしょう。無理なことも当然にあります。

2.3.2. 医師からの説明:丁寧な聞き取り

医師から、死亡の状況や今後の手続きについて説明があります。分からないことは遠慮せずに質問しましょう。

2.3.3. 親族への連絡:落ち着いて伝える

落ち着いて、親族へ連絡を入れましょう。状況を正確に伝えることが大切です。

3. 死亡診断書/死体検案書:大切な書類の理解

3.1. 死亡診断書とは?:法的にも重要な書類

3.1.1. 死亡診断書の役割:死亡の証明

死亡診断書は、医師が死亡を確認したことを証明する書類です。死亡届の提出や、葬儀の手続き、保険金の請求など、様々な場面で必要となります。

3.1.2. 死亡診断書が必要な場面:手続きの種類

死亡診断書は、死亡届の提出、火葬許可証の申請、生命保険・損害保険の請求、遺産相続の手続きなどに必要です。

3.2. 死体検案書とは?:事件性の有無の判断

3.2.1. 死体検案書が必要な場合:状況を理解する

事故や事件など、不審な状況で亡くなられた場合は、死体検案書が必要となります。これは、警察が事件性の有無を判断するために作成する書類です。

3.2.2. 警察への連絡:迷わず相談を

不審な状況で亡くなられた場合は、まずは警察に連絡し、指示を仰ぎましょう。

3.3. 書類の取得と保管:後の手続きのために

3.3.1. 発行手続き:病院または警察で

死亡診断書は、亡くなられた病院で発行されます。死体検案書は、警察が発行します。

3.3.2. 保管場所:紛失に注意

死亡診断書は、各種手続きで必要となる大切な書類です。紛失しないように、大切に保管しましょう。コピーを取っておくのも良いでしょう。

4. エンゼルケア:故人を美しく送るために

4.1. エンゼルケアとは?:尊厳を守るケア

4.1.1. エンゼルケアの目的:安らかな旅立ちを願って

エンゼルケアとは、亡くなられた方を清拭し、着替えをさせ、 化粧などを施し、安らかなお顔で送り出すためのケアです。故人の尊厳を守り、ご家族の悲しみを和らげる目的があります。

4.1.2. 誰が行う?:病院、施設、葬儀社

エンゼルケアは、病院や介護施設で行われる場合や、葬儀社に依頼して行う場合(湯灌や美装)があります。

4.2. エンゼルケアの内容:何をするのか?

4.2.1. 清拭:体を綺麗にする

お湯で濡らしたタオルなどで、全身を丁寧に拭きます。

4.2.2. 創傷処置:適切なケア

傷がある場合は、適切な処置を行います。

4.2.3. 化粧(けしょう):穏やかな表情に

お顔を綺麗に整え、化粧を施します。生前の面影を偲び、穏やかな表情になるように心がけます。

4.2.4. 着替え:故人が愛用した服

故人が愛用していた洋服や、お気に入りの服を着せます。納棺前には死装束に着替えることが多いでしょう。

4.3. エンゼルケアでできること:家族の想いを込めて

4.3.1. 故人の希望:尊重する気持ち

生前、故人が希望していたことがあれば、できる限り尊重しましょう。

4.3.2. 思い出の品:一緒に飾る

故人との思い出の品を、棺に入れたり、一緒に飾ったりすることで、感謝の気持ちを伝えることができます。

5. その後の流れ:葬儀、行政手続き、相続

5.1. 葬儀の準備:段取りと心の準備

5.1.1. 葬儀社の選定:信頼できる業者を

葬儀社を選定する際は、複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較検討しましょう。時間がないなかですが、吟味せず病院の紹介業者にそのまま依頼するのは絶対に避けましょう。

5.1.2. 葬儀の形式:故人の意向を尊重

葬儀の形式は、故人の遺志や、家族の意向を尊重して決めましょう。

5.1.3. 参列者への連絡:失礼のないように

参列者への連絡は、失礼のないように、丁寧に行いましょう。

5.2. 行政手続き:必要な手続き一覧

5.2.1. 死亡届:7日以内に提出

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に、市区町村役場に提出する必要があります。

5.2.2. 年金、保険の手続き:忘れずに

年金や保険の手続きは、忘れずに行いましょう。

5.3. 相続の手続き:専門家への相談も検討

5.3.1. 遺言書の確認:まずは探す

遺言書がある場合は、まず遺言書を探しましょう。

5.3.2. 相続人の確定:誰が相続するのか

相続人を確定します。誰が相続するのか、相続分はどうなるのかなどを確認します。

5.3.3. 遺産分割協議:円満な解決を

遺産分割協議を行い、遺産の分け方を決定します。相続人全員で話し合い、円満な解決を目指しましょう。

6. 最後に:悲しみを乗り越えて、前へ

6.1. グリーフケア:心のケアも大切に

大切な人を失った悲しみは、簡単に癒えるものではありません。場合によってはグリーフケアを受けたり、カウンセリングを受けたりするなど、心のケアも大切にしましょう。

6.2. 周囲のサポート:頼ることを忘れずに

辛い時は、一人で抱え込まずに、家族や友人、専門家など、周囲のサポートを頼りましょう。