1.はじめに:もしもの時に慌てないために
1-1. 検案とは?
検案とは、警察が、事件性がないかなどを判断するために、ご遺体の状態を確認することです。病死や老衰など、死亡原因が明らかな場合でも、念のため行われることがあります。「まさか」の事態に直面した際、検案という言葉を耳にするかもしれませんが、まずは落ち着いて、その意味を理解しましょう。
1-2. 検案が必要となるケース:どんな時に警察が動く?
主に、以下のようなケースで検案が必要となります。
- 自宅で急に亡くなった場合
- 病院以外で亡くなった場合
- 事故や事件の疑いがある場合
これらの状況では、警察が介入し、死亡原因や状況を詳しく調査する必要があります。ご家族や関係者にとっては、突然のことで戸惑うかもしれませんが、警察の指示に従い、冷静に対応することが大切です。
2.検案の流れ:警察は何をする?
2-1. 到着から検案開始まで:初期対応のステップ
警察が到着すると、まず現場の保全を行い検視します。これは、証拠が失われたり、現場が荒らされたりするのを防ぐためです。その後、警察官が状況を把握し、関係者(家族、同居人など)に事情を聴取します。
警察が来るまで、ご遺体を動かすようなことをすると問題になりかねませんので気を付けてください。
明らかに事件性がないと判断されれば速やかに手続きは進行していきます。
2-2. 検案における警察の役割
検案では、警察医または監察医がご遺体の外見を詳しく調べ、死亡状況、持病歴などを確認します。必要に応じて、CTスキャンなどの画像検査や、司法解剖が行われることもあります。これらの検査(検死)を通して、死因を特定し、事件性がないか判断します。
2-3. 遺族への対応:精神的な負担を軽減するために
検案中は、警察官が遺族の方に状況説明を行い、不安や疑問に対応します。精神的な負担が大きい状況ですので、遠慮なく警察官に質問しましょう。
3.検案にかかる費用と時間
3-1. 検案費用は誰が負担する?:知っておきたいお金の話
検案にかかる費用は、基本的に自治体が負担するところが多いです。原則として遺族が費用を負担することはありません。ただし、解剖が必要となった場合は、その費用の一部などが別途発生する可能性があります。
なお、死亡診断書にあたる死体検案書には費用が生じます。また、自宅などから警察署への搬送に業者を利用するなどした場合は搬送費がかかります。
3-2. 検案にかかる時間:事件性がない場合とある場合
検案にかかる時間は、状況によって大きく異なります。事件性がない場合は数時間で終わることが多いですが、事件の疑いがある場合は、数日かかることもあります。警察の捜査状況によって変動するため、正確な時間は予測できません。
4.検案後の手続き:遺体はいつ自宅に戻る?
4-1. 死体検案書とは?:その重要性と入手方法
死体検案書は、検案の結果をまとめた書類で、死亡診断書と同様に、死亡届の提出や葬儀の手続きに必要となります。警察から発行されるので、大切に保管しましょう。
4-2. 死亡診断書との違い:状況に応じた使い分け
死亡診断書は、医師が病気などで亡くなった場合に発行する書類です。検案の場合は、警察医が死体検案書を発行します。どちらの書類が必要かは、死亡した状況によって異なります。
4-3. 葬儀までの準備:遺族が行うべきこと
死体検案書を受け取ったら、死亡届を提出し、火葬許可証を取得します。その後、葬儀社と相談し、葬儀の日程や内容を決定します。
5.検案に関するよくある質問
5-1. Q: 検案を拒否できますか?
原則として、検案を拒否することはできません。警察は、死因究明のために必要な措置を講じる義務があるためです。ただし、検案に際して疑問や不安がある場合は、警察官に相談し、理解を深めることが大切です。
5-2. Q: 検案結果に納得がいかない場合は?
検案結果に納得がいかない場合は、警察に再調査を依頼することができます。また、専門機関に鑑定を依頼することも可能です。
5-3. Q: 事件性の有無はいつ判断される?
事件性の有無は、検案の結果や捜査状況を総合的に判断して決定されます。事件性がないと判断された場合は、通常の死亡として扱われます。
