新型コロナに用心した最期、後悔しないために:臨終までの過ごし方と心の準備

新型コロナに用心した最期 危篤・臨終

コロナ禍で変わった臨終のカタチ

新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活は大きく変わりました。それは、人生の最期である「臨終」の場面においても例外ではありません。大切な人との別れを、今までのように自由に過ごすことが難しくなってしまった今、私たちはどのように向き合えば良いのでしょうか。

コロナ禍以前と現在の臨終の違い

コロナ禍以前は、親族や友人が病院や施設に集まり、故人の周りを囲んで最期の時間を過ごすことが一般的でした。しかし、現在は感染リスクを避けるため、面会が厳しく制限されるケースが増えています。

面会制限の実態と影響

マスクの着用はもとより、面会時間の短縮、人数制限、事前の検査の義務化など、様々な制限が設けられることもあります。これにより、最期の瞬間に立ち会えない、十分にコミュニケーションが取れないといった問題も生じています。家族や親しい人が側にいない孤独感は、本人にとっても、残される家族にとっても大きな心の負担となります。

オンライン面会の導入と課題

面会制限の代替手段として、オンライン面会が導入されるケースが増えています。しかし、通信環境の問題や、対面のような温かさを感じにくいといった課題も残されています。また、高齢者にとっては操作が難しく、十分なコミュニケーションが取れない場合もあります。

後悔しない臨終を迎えるための準備

制限が多い状況だからこそ、事前の準備が重要になります。家族でしっかりと話し合い、心の準備をすることで、後悔の少ない最期を迎えることができるはずです。

事前の話し合いの重要性

延命治療の希望、葬儀の形式、遺産の分配など、人生の最終段階における希望や意向を、家族間で共有しておくことが大切です。これにより、本人の意思を尊重した上で、スムーズな対応が可能になります。

家族会議で話し合うべきこと

  • 延命治療の希望(どこまで治療を希望するか)
  • 看取りの場所(自宅、病院、施設など)
  • 葬儀の形式(家族葬、一般葬など)
  • 遺言書の有無、財産分与
  • デジタル遺産の整理

エンディングノートの活用

エンディングノートは、自分の希望や情報をまとめておくためのツールです。家族に伝えたいこと、自分の情報などを整理して記載しておくと、万が一の際に役立ちます。

医療・介護従事者との連携

医師や看護師、介護士など、医療・介護に関わる専門家との連携も重要です。病状や治療方針について十分に説明を受け、納得のいく選択をすることが大切です。また、疑問や不安があれば、遠慮せずに相談しましょう。

心の準備と向き合い方

死は誰にでも訪れるものですが、いざ自分のこととなると、どう向き合えば良いか分からない方もいるかもしれません。死を受け入れることは簡単ではありませんが、心の準備をすることで、穏やかな最期を迎えることができるはずです。

死を受け入れるということ

死は人生の終わりではなく、新たな始まりであると捉えることもできます。残された時間を大切に使い、感謝の気持ちを伝え、後悔のないように過ごしましょう。

心の支えとなる存在

家族、友人、宗教家、カウンセラーなど、心の支えとなる存在を見つけることも大切です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。一人で抱え込まず、積極的に周りの人に頼りましょう。

できること:臨終までの過ごし方

面会制限がある中でも、できることはあります。オンライン面会を活用したり、手紙やメッセージで想いを伝えたり、様々な方法で大切な人と繋がりましょう。

オンライン面会を最大限に活用する

オンライン面会は、直接会えなくても顔を見ながら話せる貴重な機会です。積極的に活用し、思い出を共有したり、感謝の気持ちを伝えたりしましょう。

オンライン面会のコツと注意点

  • 事前に接続テストを行う
  • カメラの位置や照明に注意する
  • 聞き取りやすいようにゆっくりと話す
  • 思い出の写真や動画を共有する
  • プライベートな空間を確保する

思い出を共有する工夫

昔の写真や動画を見たり、思い出の曲を聴いたりすることで、会話が弾みやすくなります。一緒に笑ったり、懐かしい気持ちになったりすることで、心の距離が縮まるでしょう。

手紙やメッセージで想いを伝える

直接会えなくても、手紙やメッセージで想いを伝えることができます。感謝の気持ち、愛情、後悔していることなど、素直な気持ちを綴りましょう。手書きの文字は、相手の心に深く響くはずです。

手紙の書き方と例文

かしこまった手紙でなくても、自分の言葉で素直な気持ちを伝えれば十分です。「いつもありがとう」「感謝しています」「あなたのことが大好きです」など、短い言葉でも気持ちは伝わります。もし、後悔していることがあれば、「あの時はごめんなさい」と謝ることも大切です。

メッセージビデオの作成

家族や友人が集まって、メッセージビデオを作成するのも良いでしょう。一人ひとりが短いメッセージを送り、編集して一本のビデオにまとめます。思い出の映像や音楽を加えれば、さらに感動的なビデオになるでしょう。

最期まで寄り添うためにできること

制限が多くなった状況ですが、病院や施設のサポート体制を活用したり、専門家に相談したりすることで、最期まで寄り添うことができます。

病院や施設のサポート体制

病院や施設によっては、オンライン面会のサポートや、患者の様子を家族に伝えるサービスを提供している場合があります。積極的に活用し、情報収集に努めましょう。

専門家への相談窓口

医療、介護、法律など、様々な分野の専門家が相談窓口を設けています。困ったことや分からないことがあれば、遠慮せずに相談しましょう。精神的なサポートが必要な場合は、カウンセラーやグリーフケアの専門家を頼るのも良いでしょう。

葬儀の準備と心構え

葬儀の形式や規模、参列者の人数など、事前に検討しておくことで、スムーズな準備ができます。参列者が限られる場合は、オンライン葬儀や、後日改めて偲ぶ会を開催するなどの方法も検討しましょう。葬儀は故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。心を込めて送り出してあげましょう。